うちは共働きのため0歳児クラスから保育園に通わせました。
その影響のせいか娘は引っ込み事案な性格で、3歳の時に親と離れられない時期がありました。保育園にも行きたがらない。
公園で知らない子に「一緒に遊ぼう」と話しかけられるのも嫌がり、砂場遊びの最中に友達が集まってくると「他の公園に行きたい」と言うほどでした。
「内気な性格を直したい!」
自信をつけさせるために様々な方法(習い事や人と交わる機会を増やす等)を試しましたが上手くいかず・・子育てについて自信をなくした時期でもありました。
そんな中、娘の4歳の誕生日に転機が訪れます。私と娘2人で自宅近くの公園に行った時のことです。
小学校低学年の子達(5〜6人)が公園で、「だるまさんが転んだ」や「鬼ごっこ」をして遊んでました。娘が大好きな遊び。
離れた場所からその様子をずっと見ています。
「一緒に遊びたいの?仲間に入れてってお願いしてみたら?」
今まで、自分から声をかけたことはありません。
最初は嫌がられましたが、今日は誕生日だし頑張ってみると言ってくれました。
声をかけたのは、こちらの様子を気にかけてくれていた女の子です。遊びたそうにしている娘に気づいたと思います。
娘が勇気を出して「一緒に遊んで」と声をかけると、優しく手をとり仲間に入れてくれました。(感動してその時の様子を撮影。妻にも見せたくて。)
たくさん遊んでくれて、この日娘が4歳の誕生日だということを知り、帰り際にメッセージカードをプレゼントしてくれました。
よっぽど嬉しかったのか、娘の宝物になっています。
それ以後、優しく接してくれたおねえさんは憧れの対象となり、この経験から「一歩踏み出す勇気の大切さ」を知りました。
「おねえさんにまた会いたい!」
再会を願い何度も公園に足を運びましたが・・結局、引越するまでにその思いは叶いませんでした。
引越後、娘はいつか会えることを信じて「あの時、一緒に遊んでくれてありがとう」とお礼の手紙を書きます。
そして今日、ついに手紙を渡せる機会が訪れました。
「今日、公園で会えなかったら小学校に直接持っていきたい。」
2ヶ月前から思い出の公園近くで習い事を始めたので、毎回手紙を持参していました。
今日は雨。公園で遊んでいる子はいません。
名前は聞いてましたが、どこの小学校かはわからない。
近くのK小学校かS小学校の可能性が高い。
娘の願いを叶えるべく、放課後の時間帯にK小学校のインターホンを鳴らし事情を説明。
すると、小学校4年生の担任の先生が話を聞いてくれ、名前と遊んでくれた時の様子(写真)を話したら「間違いなくうちの生徒です」と言ってくれました。
面倒見のいいとても優しい女の子だそうです。
先生は手紙と一緒に写真を添えて渡してくれると、娘に約束してくれました。
学校関係者の皆様、無理なお願いにもかかわらず快く対応していただき感謝しています。ありがとうございました。
娘はようやく自分の思いを伝えられると、帰ってから妻に嬉しそうに話をしていました。
最後に私からもお礼を言わせてください。
娘が自分から初めて声をかけた相手が○○○ちゃんです。一緒に遊んでくれたこの時の経験が娘にとって大きな財産になりました。
娘には○○○ちゃんのように、相手の気持ちを尊重して接することができる、明るく優しい思いやりのある子に育ってほしいです。
突然の手紙で驚かせてごめんね。
本当にありがとう。
いつか再会できたら、また一緒に遊んでもらえると嬉しいです。