東京23区で比べる文京区の地域危険度は?災害に強い街・弱い街。
スポンサーリンク

今回は記事のリクエストがありました。

Question1-150x150 東京23区で比べる文京区の地域危険度は?災害に強い街・弱い街。

文京区は「災害に強い街」ですか??

難しいテーマです。というのも私は文京区の不動産事情には詳しいですが、防災関係のプロではありません(^^;)

仕事上、地盤の調査(報告書や改良工事・保障内容)・保険(火災保険代理店)・宅建士として防災関係の書類に目を通して、お客様に説明する機会がある程度です。

そのため文京区役所に調査に出向き、不足する情報はネットで調べました。参考程度にご覧いただけたら幸いです。

あっ最初に書いておきます。
文京区の地盤は東京全体で見た時に、決していい方ではありません(-_-;)

参考になる記事紹介
地盤改良工事とは?工法別のメリット・デメリットと費用
首都圏で地盤が不安な地域は一体どこなのか?|文京区は46位

記事が長いため、以下目次より興味がある箇所だけお読みください(__)

自然災害とは、危機的な自然現象によって、人命や人間の社会的活動に被害が生じる現象を言う。 日本の法令上では「自然災害」は「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象により生ずる被害」と定義されている。

当記事は、「暴風、豪雨、洪水、地震」により生ずる街の危険度についてまとめています。

地震に関する地域危険度測定調査

まずはこちらをご覧ください
引用元①文京区防災地図|令和元年6月発行版 ②東京都都市整備局|建物倒壊危険度資料(平成30年2月公表)

文京区地域危険度一覧表

平成30年2月に東京都が公表した「第8回地震に関する地域危険度測定調査」では、地震に対する危険性を「建物倒壊危険度」、「火災危険度」、「災害時活動困難度」及び3つの危険度を合算した「総合危険度」として、1(危険性が低い)から5(危険性が高い)までのランクで相対的に評価し、地域の地震に対する危険度を明らかにしています。

<建物倒壊危険度>
地震の揺れによって建物が壊れたり傾いたりする危険性の度合いを、地域の建物の種別と地盤分類により測定したものです。

<火災危険度>
地震の揺れで発生した火災の延焼により、広い地域で被害を受ける危険性があり、出火の危険性と延焼の危険性をもとに測定したものです。

<災害時活動困難度>
避難や消火・救助などの災害時の活動のしやすさ(困難さ)を、地域の道路網の稠密さや広い道路の多さなど、道路基盤などの整備状況から評価したものです。

<総合危険度>
地震の危険性をわかりやすく示すために、地震の揺れによる建物倒壊や火災の危険性に、災害対応活動の困難さを加味して、1つの指標にまとめたものです。

 

町名 町丁目 地盤
分類
建物倒壊
危険度
火災
危険度
災害時
活動困難度
総合
危険度
大塚

1丁目 台地1 1 1 3 1
2丁目 台地1 1 1 3 2
3丁目 台地1 1 1 1 1
4丁目 谷底低地3 3 3 2 3
5丁目 台地1 2 2 3 3
6丁目 台地1 3 4 4 4
音羽 1丁目 谷底低地2 2 1 2 2
2丁目 谷底低地2 2 1 2 2
春日 1丁目 台地1 1 1 1 1
2丁目 台地1 1 1 2 2
小石川 1丁目 谷底低地3 2 1 1 2
2丁目 台地1 2 2 2 2
3丁目 台地1 2 2 3 3
4丁目 台地1 1 1 2 2
5丁目 台地1 2 1 1 1
後楽 1丁目 谷底低地3 1 1 1 1
2丁目 谷底低地3 2 2 1 2
小日向 1丁目 台地1 2 1 4 2
2丁目 台地1 2 2 4 3
3丁目 谷底低地2 3 2 5 4
4丁目 谷底低地2 2 1 2 2
水道 1丁目 谷底低地2 2 1 2 2
2丁目 谷底低地2 3 2 1 2
関口 1丁目 谷底低地2 2 1 1 1
2丁目 台地1 1 1 3 1
3丁目 台地1 1 1 2 2
千石 1丁目 谷底低地2 3 3 3 3
2丁目 台地1 2 2 3 3
3丁目 台地1 2 2 2 2
4丁目 台地1 3 3 1 2
千駄木 1丁目 台地1 2 3 3 3
2丁目 谷底低地2 3 3 3 4
3丁目 谷底低地2 3 3 2 3
4丁目 谷底低地2 3 3 1 2
5丁目 台地1 3 4 3 4
西片 1丁目 台地1 2 1 2 2
2丁目 台地1 2 2 3 3
根津 1丁目 谷底低地2 2 2 2 2
2丁目 谷底低地2 4 4 2 4
白山 1丁目 谷底低地2 3 2 2 3
2丁目 台地1 2 2 2 3
3丁目 谷底低地2 3 2 3 3
4丁目 台地1 2 3 4 3
5丁目 台地1 2 1 2 2
本駒込 1丁目 台地1 2 2 2 3
2丁目 台地1 2 2 3 3
3丁目 台地1 2 2 2 3
4丁目 台地1 2 2 1 1
5丁目 台地1 2 2 1 1
6丁目 台地1 1 1 1 1
本郷 1丁目 台地1 1 1 1 1
2丁目 台地1 2 1 1 1
3丁目 台地1 1 1 1 1
4丁目 台地1 2 2 1 2
5丁目 台地1 2 2 2 3
6丁目 台地1 2 2 2 3
7丁目 台地1 1 1 2 1
向丘 1丁目 台地1 2 2 2 3
2丁目 台地1 2 2 2 2
目白台 1丁目 台地1 1 2 3 2
2丁目 台地1 2 3 2 2
3丁目 台地1 2 2 3 3
弥生 1丁目 台地1 1 2 1 1
2丁目 台地1 1 1 2 2
湯島 1丁目 台地1 1 1 1 1
2丁目 台地1 2 1 1 1
3丁目 台地1 2 1 1 1
4丁目 台地1 1 1 2 2
(平成30年2月現在)

みなさんがお住いの地域、住みたい希望エリアの危険度はいかがでしたでしょうか。私が住むエリアの総合危険度は「3」でした。

町丁名毎の評価基準なので、一つの目安に過ぎませんが・・

「火災危険度」「災害時活動困難度」はわかりやすいですよね。

自分の住む場所が住居系の用途地域で木造住宅密集地であれば火災の危険度は高まりますし、接道している道路の幅員が4m未満(特にセットバック未了で車が通行できない)であれば災害時の活動困難度が高まります。

上の表で「火災危険度」「災害時活動困難度」のランクが1の場所は道路幅員が6m以上ある道路が多い場所です。地価も高い場所となります。

ランクが3と4の場所は道路幅員が4m未満の道路が多く、救急車や消防車が進入できない場所が多いです。地価も文京区の中では安くなります。

わかりづらいのが、「建物倒壊危険度」ですよね。「地域の建物の種別(木造・鉄筋コンクリート・鉄骨造等)と地盤分類により測定したもの」と記載がありますが・・

「地盤分類」ってそもそも何??

地盤分類と地盤の特徴について

分類 地形
地質の特徴
地震動及び地震被害
に対する特徴
山地 山地 主に岩盤が露出した地区で、地震動の増幅は1倍で地震動の基準となる地区である。
丘稜 主に丘陵地 固結した砂・泥層が地下の浅いところに存在するため、他の地盤分類に比べると地震動の増幅は極めて小さい。
台地1 河成れき層の上に閲東ローム 層を乗せる台地(武蔵・山の手台地の西側に当たる。) ローム層の下に砂れき層が分布する地域。過去の被害地震時にも低地に比べて被害は少なかった。低地に比べて地盤の卓越周期は短い傾向にある。
台地2 海や河口付近に堆積した粘
土・砂層の上に関東ローム
層を 乗せる台地(山の手台地の東縁 に当たる。)
台地 1 と似ているが、ローム層が厚く、そ
の下に比較的締まった粘土 •砂層が分布する地域。台地の中では被害が発生しやすい。
谷底低地1 軟弱な沖積層の厚さが 3m 未満 凹地及び浅い谷にほぼ対応し、軟弱層が薄いことから、谷底低地の中では地震動による被害の発生がしにくい地域である。
谷底低地2 軟弱な沖積層の厚さが 3m 以上 8m 未満 沖積層の層厚は厚くないが、粘土やシルトからなる軟弱な堆積物が存在する。谷底低地1 や周辺の台地に比べると地震動による被害が発生しやすい。
谷底低地3 軟弱な沖積層の厚さが 8m 以上 台地を刻む谷が沖積低地へと流下する出口に当たり、泥炭層や有機質シルトを含む地層からなる軟弱な堆積物(沖積層)が比較的厚く分布する。関東地震の際に、沖積低地における軟弱層の厚い地域と同様、被害が大きく発生した。
沖積低地1 沖積層が主に河成れきからなるところ(多摩川の中流域) 多摩川の中流域であり、地盤は主に砂れきから構成されていることから、地震動による被害も生じにくい。
沖積低地2 軟弱な沖積層の厚さが 10m未満 沖積低地の中でも台地よりの地域で、軟弱な層が薄く、関東地震でも建物被害が少なかったことから、沖積低地の中では地震動による被害が発生しにくい地域である。
沖積低地3 軟弱な沖積層の厚さが 1m 以上 25m 未満 軟弱な層の厚さがやや厚い地域であり、沖積低地 2 に比べると地盤の卓越周期は相対的に長く、地震動による被害も発生しやすい。
沖積低地4 軟弱な沖積層の厚さが 25m以上 40m 未満 沖積低地の中で、2 番目に軟弱層が厚い地域である。したがって、地盤の卓越周期は、相対的に長い傾向があり、地震動による被害が最も発生しやすい。
沖積低地5 軟弱な沖積層の厚さが 40m以上 沖積低地の中で、最も軟弱層が厚い地域。軟弱な層が厚く堆積していることから、地盤の卓越周期は相対的に長い傾向にあり、地震動による被害が最も発生しやすい。
※上から地盤の強さ順となっています。

文京区は「台地1」「谷底低地2」「谷底低地3」しかありません。

文京区の地形について

Question1-150x150 東京23区で比べる文京区の地域危険度は?災害に強い街・弱い街。

武蔵野台地の東縁部にあたり、こう配の急な坂と崖と、江戸川(神田川)や千川・藍染川(ともに現在暗渠)などにつくられた低地の部分、また関口台、小日向台、小石川台、白山台、本郷台の5つの台地に分かれ、台地と坂、台地にかこまれた幾つかの谷から成り立っています。

地盤調査、地盤補強(地盤改良)、不同沈下、土壌汚染など、土と住宅の安全に関する幅広い情報を提供している「ジオテック株式会社様」が文京区の地盤データをホームページ上で公開しています。
地盤データを見る文京区の地盤

「谷底低地2」「谷底低地3」に分類される土地は「台地1」よりも危険度が高くなるわけですが・・。建物を建築する際には必ず地盤調査をし、必要とあれば地盤補強(改良)をした上で建築します。

なので「谷底低地」だから・・というよりも地震のリスクを少しでも回避するには主として建物の構造が重要です。

現に地震保険のしくみは、都道府県別・建物の構造(主として鉄骨・コンクリート造の建物or主として木造の建物)によって保険料率が変わります。
※また免震建築物割引、耐震等級割引、耐震診断割引、建築年割引があります。

文京区の中で最も危険度が高い場所?低い場所はどこ?

データ元東京都都市整備局|地震に関する地域危険度測定調査

上の資料は東京の区市町村別に町丁目ごとの危険度ランク及び順位が掲載されています。
(全5,177町丁目)
文京区でまとめると以下のようになります。

文京区 建物倒壊
危険度
火災
危険度
災害時
活動困難度
総合
危険度
危険度が最も高い 根津2丁目
(348位)
大塚6丁目
(161位)
小日向3丁目
(80位)
大塚6丁目
(121位)
危険度が最も低い 本郷7丁目
(5,120位)
後楽1丁目
(5,083位)
後楽1丁目
(4,772位)
後楽1丁目
(4,767位)

地震に関する地域危険度測定調査(文京区)を見る限り、もし大地震が起きた場合。避難場所として最適なのが①後楽1丁目(東京ドームシティ、小石川後楽園近辺)⇒②本郷7丁目(東京大学)⇒③本郷3丁目(本郷三丁目駅近辺)になります。

住宅地だと本駒込6丁目(大和郷)が最も危険度が低い結果でした。

文京区の歴史や相場と照らし合わせてみると、とても興味深い結果だったので、別記事でこのあたりのことをまた詳しく書きたいと思います。

東京23区で比べる文京区の地域危険度は?

次は上の表で元にした「東京都都市整備局|地震に関する地域危険度測定調査」から23区に絞り、総合危険度の順位を平均化し順位表を作りました。

地震に関する総合危険度が
高い順(東京23区)
1位 荒川区
2位 中野区
3位 葛飾区
4位 杉並区
5位 足立区
6位 豊島区
7位 品川区
8位 北区
9位 江戸川区
10位 文京区
11位 大田区
12位 新宿区
13位 港区
14位 目黒区
15位 練馬区
16位 世田谷区
17位 渋谷区
18位 板橋区
19位 墨田区
20位 江東区
21位 台東区
22位 中央区
23位 千代田区

この順位表から「総合危険度が高い場所が多い区、低い場所が多い区」が読み取れます。また相対的に住宅地の割合が多い区が危険度が高くなることがわかりますよね。

最も危険度が低い千代田区はほとんどが商業地です。道路が広く建物はビルばかりなので納得。ちなみに文京区の土地を用途地域の面積割合でみると、住居系が6割強、商業系が3割、そして工業系が1割弱なので住宅地が多いことが特徴です。

個人的に墨田区の結果が意外でした。細かいデータを見ると危険度が高い場所と低い場所の落差が激しい。東京の全5,177町丁目中、危険度が高い町(丁目)が20位以内に5つも入ってるのにこの順位です。両国国技館、スカイツリー、錦糸町駅周辺が危険度がとりわけ低かったです。

興味がある方はこちらのページからエクセルファイルを見て分析してみてください。

文京区の水害

さて、ここまで地震に関する危険度について書きましたが・・。
次は自然災害のうちの「暴風・豪雨・洪水」についてです。

2019年10月12日上陸。
関東、甲信、東北など東日本を中心に甚大な被害をもたらした「台風19号」

文京区も大雨警報、洪水警報、暴風警報。そして一部地域に「警戒レベル3 避難準備・高齢者等避難開始」が発令されました。

台風19号による文京区の雨量・風速・被害状況

雨量 総雨量(第一中学校雨量計)
※10月10(木)21時10分から10月12日(土)22時40分まで
1時間当たり最大雨量29.0mm(駕籠町小学校雨量計)
※10月12日(土)14時10分から15時10分まで
風速 10月12日(土)21時41分
最大瞬間風速41.5m/s(平均風速10.9m/s)千代田観測局
被害状況 ※2019年11月20日(水)17時現在
(1)人的被害なし
(2)床上・床下浸水なし
(3)住宅被害15件
(4)倒木13件
(5)道路付属物4件
(6)区有施設
(ア)水漏れ17施設
(イ)雨水侵入1施設
(ウ)倒木3施設
(エ)物損4施設
(7)学校施設水漏れ11校
(8)ライフライン被害なし
※詳しくは文京区総務部(危機管理室)「令和元年10月12日台風19号の対応について」をご参照ください。

自分が住む地域にどれくらいの自然災害リスクがあるのか?を知っておくことは、とても重要です。台風19号による被災地の多くは各自治体が「ハザードマップ」で浸水想定地域に指定していた場所でした。

ハザードマップって何?

ハザードマップ、あるいは被害予測地図とは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものである。予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されている。

ハザードマップは主に2種類です。
「洪水ハザードマップ」は、大雨によって河川等が増水し水があふれた場合の浸水予想区域、浸水深等を示したもの。「内水ハザードマップ」は、下水の排水能力を超えた浸水の被害を想定したものです。

文京区のハザードマップを手に入れよう。

文京区では3種類公表しています。
ここからダウンロードできます。
文京区役所ホームページ案内ページ

※文京区の防災地図で「緊急避難場所」「防災地図」も確認しておきましょう。また、文京区は防災ホームページも用意しています。
台風19号が上陸した10月12日、文京区のホームページにアクセスが集中し、つながらないという声をtwitterでも見ましたので事前に確認しておいた方がいいでしょう。

文京区水害ハザードマップの概要(内水)

文京区 水害ハザードマップは、大雨によって河川等が増水し、水があふれた場合の浸水予測結果(平成30年3月東京都作成)に基づいて、浸水する範囲とその程度及び避難所を示し、区民の皆様に浸水の可能性について知っていただくとともに、緊急時の避難などに役立てていただくよう作成したものです。参考として、シビックセンター、区内の避難所、地域活動センターに標高値を記載しています。
いざというときに備え、自宅から避難所までの経路や家族との連絡方法などを確認しておきましょう。

浸水被害が予想される区域及びその程度は、想定しうる最大規模の降雨(総雨量690mm・時間最大雨量153mm)を基にシミュレーションを行っていますが、雨の降り方、土地の形態の変化、河川・下水道の整備状況等により変化することもあります。

大雨が降ると、常にこのマップのような浸水があるというものではありませんが、十分注意してください。

神田川洪水ハザードマップの概要

神田川洪水ハザードマップ(浸水想定区域図)は、大雨によって神田川が氾濫した場合の浸水予測結果 (平成30年3月東京都作成)に基づいて、浸水する範囲とその程度及び避難所を示し、区民の皆様に浸水の可能性について知っていただくとともに、緊急時の避難などに役立てていただくよう作成したものです。

神田川洪水ハザードマップ(浸水継続時間)は、大雨によって神田川が氾濫した場合に、50cm以上の浸水深が継続する時間を示したものです。参考として、シビックセンター、区内の避難所、地域活動センターに標高値を記載しています。いざというときに備え、自宅から避難所までの経路や家族との連絡方法などを確認しておきましょう。

浸水被害が予想される区域及びその程度は、想定しうる最大規模の降雨(総雨量690mm・時間最大雨量153mm)を基にシミュレーションを行っていますが、雨の降り方、土地の形態の変化等により変化することもあります。

大雨が降ると、常にこのマップのような浸水があるというものではありませんが、十分注意してください。

文京区土砂災害ハザードマップについて

土砂災害ハザードマップは、土砂災害警戒区域、特別警戒区域と土砂災害時の避難所について地図上に示したものです。また、避難行動や災害情報の入手方法なども掲載しています。

土砂災害は、突発的に発生することが多く、発生場所や時刻を正確に予測することが難しい災害です。いざというときに備えて、土砂災害ハザードマップをご活用いただき、日頃から警戒区域や避難所の位置、避難行動などについて確認しましょう。

国土交通省が不動産関連団体へ協力の要請

2019年7月26日、国土交通省が不動産関連団体へ「不動産取引時のハザードマップを活用した水害リスクの情報提供について」協力の要請をしました。

協力要請の内容
宅地建物取引業者は、取引の相手方等に対し、契約が成立するまでの間に、相手方等が水害リスクを把握できるよう、当該取引の対象となる宅地や建物が存する市町村が作成・公表する水害(洪水・内水・高潮)ハザードマップを提示し、当該取引の対象の宅地や建物の位置等を情報提供していいただきますようお願いします。

平成30年7月豪雨等により各地で極めて甚大な被害が発生したことを受け、住民が災害の恐れが高まった場合に自らの判断で適切に避難できるよう、水害リスクの周知を図っていくことが求められているためと記載されています。

なぜこのような協力を要請したのか?というと、現時点では宅地建物取引業者が不動産の取引を行う場合、「洪水・浸水」リスクの説明義務がないんです。
※土砂災害、地震、津波災害は義務付けられています。近い将来、洪水・浸水も義務付けされると思います。

とはいえ、宅地建物取引業法上の説明義務はありませんが、重要な事項なので取引の対象となる物件が存する市町村の水害ハザードマップを提示し、物件の位置を示し想定される浸水深や避難場所の位置が記載されている書類をお渡ししています。

身のまわりの災害リスクを調べる便利なサイト

自分の住む場所は大丈夫??
洪水・土砂災害・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に自由に重ねて表示できます。

検索窓に住所を打ち込めば情報が出てきます。
おススメです☆

便利なサイト紹介ハザードマップポータルサイト

まとめ

文京区は「災害に強い街」ですか??

と聞かれた場合、本記事に書いてある内容等を話しますが、専門家ではないので断定的には答えられないです。長々書いておいてすみません(^^;)

区のホームページや議事録をみると、令和2年度の重点施策として「短区間の緊急道路障害物除去路線における無電柱化整備」が入っていたり、老朽化した小学校の改築など「災害に強い街」を目指しているのは事実です。どこの自治体も一緒ですが。

文京区の中でも自然災害が発生した場合に安全性が高いところ、危険性が高いところがあるのはお分かりいただけたと思います。

東京で比較した場合、文京区よりも地盤がいいところや自然災害時の危険度ランクが低い所はあります。

ここからは文京区に住む私の個人的な感想です。

文京区は東京の中でも水害には強いと思っています。液状化の可能性が低い地域、津波災害警戒区域にも指定されていない、荒川のハザードマップにもかかっていないからです。
(神田川のすぐ近くに住んでいたり、文京区の一部で指定されている土砂災害警戒区域に住んでいれば、また別の考えですが・・。)

建物の強度を考えるなら「マンション」にするし、「戸建」の場合も強度を高める施工はいくらでもあります。お金はかかりますけどね(^^;)

それよりも大きな災害が発生した場合、緊急避難場所まで歩いていける利便性が文京区にあります。都心で働く場合、この利点が大きいです。帰宅困難にならず家族に会えます。

実際、マイホームの購入希望エリアを「文京区」にする人はそうした利点を踏まえての考えでしょう。

都心に住むと「排気ガスが気になる」というまた別のデメリットもありますが、子供が独立する頃まではこの界隈に住み続けたいと思います。

関連したテーマで、またブログを書きたいと思います。
少しでも参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう