2023年文京区中古マンション市場の振り返りと分析
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こんにちは、春日です。

今月からHARUMI FLAGの引き渡しが始まり、私のタイムラインは圧倒的なスケール感と開放的な景観によって彩られ、都市の新たな風景が描かれているのを見て羨ましく思いました。

文京区では昨年末に「東京ドーム跡地に高層マンション群を建設へ」というネットニュースが出て話題になりましたね。

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さて、今回は2023年の文京区中古マンション市場を振り返り、2024年に文京区で購入を考える方に少しでも役立つ情報がお届けできたらと思います。

動画版はこちら

こちらの目次に沿って進めていきます。

①不動産相場の大転換

2020年から2023年にかけて、不動産市場は大きく変動しました。

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きっかけは?

2020年4月7日、新型コロナウイルスの影響で初の緊急事態宣言が発令されたことにより、不動産業界は大きな衝撃を受けました。

この影響で、東京の中古マンション市場は急速に縮小し、特に成約数の顕著な減少が見られました。

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参考資料:東日本不動産流通機構「月例マーケットウォッチ」

当時、多くの人はこの状況が不動産価格の下落を引き起こすと予測。ところが、緊急事態宣言の解除を受け、意外にもマンション価格は逆に急騰したのです。

具体的には、2020年1月の平均成約平米単価が74.82万円だったのに対し、2023年12月には98.60万円へと大幅に上昇しました。これは、2020年1月の価格を基準にすると、上昇率は約31%に達します。

文京区においても、マンション価格の上昇は顕著なものでした。

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これは文京区の成約事例をまとめたものですが、2020年の平均価格と比較すると2023年では約35%上がっています。

この現象は東京に限った話ではありません。

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これらの数値は全体の平均値であり、平均築年数が20年程度の物件のデータです。

都心エリアや条件の良い物件では価格上昇がさらに顕著で、コロナウイルス発生前の市況とは全く異なる状況になっています。

この上昇の背景には、さまざまな要因が絡み合っています。

価格の上昇要因
1.テレワークの普及により、より快適な住環境を求める人が増えたこと
2.金融緩和政策が続き、低金利環境が不動産購入を後押しした
3.新築マンションの供給減と価格高騰が中古への関心を高め、それが価格の上昇につながった
4.円安の影響で海外からの投資家の関心が高まった
5インフレが資産価値の保全手段として不動産への投資を促した

こういった要因が複合的に作用し、コロナウイルス影響下での不動産市場は大きな変動を見せたわけです。

②2023年文京区中古マンション市況の振り返り

それでは、2023年における文京区の中古マンション市場全体の動きを見ていきましょう。

売出事例と成約事例を比較します。

取引データの概要
・2023年1月〜12月に新規で売りに出た物件とこの期間に成約になった物件が対象
・中古として登録された専有面積40㎡以上(オーナーチェンジは除く)の物件が対象
・文京区全体の傾向を把握するため参考価格は平均値を基に算出 
注意点
・文京区内で取引された全ての物件データをカバーしているわけではなく、私の方で把握できた範囲の物件に限られていることをご了承ください
・成約価格が不明な場合は売出価格又は改定後価格から算出
・成約日が特定できない場合は、インターネット上の掲載が終了した日をもとに算出
・平均値は少数の外れ値(高値で成約・借地権・リノベ再販等)によって歪められることがあるため、参考程度にご覧ください

取引総数は?

まずは市場の活発さを示す売出事例から。

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2023年、文京区で新規で売りに出た中古マンションは全体で1,043件でした。

続いて成約事例。

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2023年に成約になった中古マンションは全体で1,069件でした。

成約坪単価に焦点を当ててみると、1月から12月にかけて全体的に価格上昇の傾向が見られますが、月ごとに価格の変動が大きくなっています。

この変動は、近隣の平均相場を大きく上回る価格で取引された一部の物件が影響していると考えられます。

平均価格は?

売出事例 成約事例
取引件数 1,043件 1,069件
平均価格 8,090万 7,734万
平均坪単価 419.2万 400.7万
平均専有面積 63.79㎡ 63.80㎡
成約日数 142.3日

全体の結果を比較すると、専有面積や築年数はほぼ同じ条件であるにもかかわらず、売出価格と成約価格には差が生じています。

過去のデータに基づくと、売出物件の約70%は値下げを行い、平均値下げ率は7〜8%に収束する傾向にあります。

専有面積帯別の割合は?

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全取引の半数は40㎡〜50㎡台の物件によって構成されています。

部屋のサイズが大きくなるにつれて価格も高くなり、比較的早く成約に至る傾向が読み取れます。これは、分譲市場においてはより広い部屋を求める需要が高いためです。

築年数別の割合は?

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文京区に限らず、他のエリアでも同様に、物件の築年数が古くなるにつれて価格が安くなるのが一般的です。

築20年以内の物件を探す人が多いですが、特定のエリアを重視する場合、築年数に関しては柔軟な視点が求められます。

駅距離別割合は?

これは成約事例から集計してまとめました。

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駅からの近さが物件価格の高さと市場需要の強さに直結していることが明らかです。

駅近物件の専有面積が小さくなるのは、その便利な立地条件に伴い、限られた土地を有効活用するために、コンパクトな住戸が多く設計されるからです。

駅から11〜15分の距離にある物件が全体のわずか3.3%にとどまるのは、交通の便が良い文京区ならではの特徴と言えるでしょう。

最も売りに出た数が多かったマンションは?

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売り出し戸数が多かったマンションを20棟、ピックアップしました。

1位は文京区で最大規模を誇るパークコート文京小石川ザ タワーで16件でした。総戸数が571戸もあるので、市場には常に新しい物件が出てきます。

住戸数が多いほど、売りに出される物件の数は自然と多くなりますよね。(※東和ビルは建替計画が進んでいるため売出戸数が多い)

文京区で総戸数が多いマンションベスト10

1位 パークコート文京小石川ザ タワー 571戸
2位 湯島ハイタウン 400戸
3位 エルアージュ 301戸
4位 小石川ザ・レジデンス 271戸
5位 アトラスタワー小石川 264戸
6位 アトラスタワー茗荷谷 244戸
7位 朝日白山マンション 224戸
8位 ザ・ライオンズ上野の森 212戸
9位 本郷パークハウスザ・プレミアフォート 207戸
10位 パークスクエア小石川 196戸

一般的に、人気エリアに位置するマンションや、近隣に新築マンションが建設されたり、ライフスタイルの変化(特に築20年程度の物件)が予想されるタイミングで売り出し件数が増加する傾向があります。

これらのマンションは、不動産市場での活発な動きを示し、購入者にとって魅力的な選択肢となっています。

最も高値で取引されたマンションは?

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2023年に文京区の中古マンション市場で、高値で取引されたマンションを20棟紹介します。このランキングは、成約件数が2件以上ある物件を対象にして、成約坪単価の高さに基づいて順位付けしています。

最も高値で取引されたのは、「パークコート文京小石川ザ タワー」です。

私のブログを見てくれてる方には説明は不要でしょう。

現在の坪単価は900万前後で取引され、周辺の市場価格を大きく押し上げる影響を与えています。

これらの物件は、文京区の高級マンション市場のトレンドを反映しており、エリア内の不動産価値の高さと、活発な市場動向を象徴しています。

文京区における2023年の成約事例1,069件を成約坪単価別に分けると、このような分布になります。

坪700万円以上 28件 2.6%
坪600万円台 11件 1.0%
坪500万円台 111件 10.4%
坪400万円台 321件 30.0%
坪300万円台 373件 34.9%
坪200万円台 176件 16.5%
坪100万円台 49件 4.6%
合計 1,069件

文京区の中古マンション市場では、坪500万円以上の高値で取引される物件が集中しているエリアがあります。

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これは坪500万円以上で取引された150件を地図にマッピングしたものです。

こうしてみると、湯島、本郷、春日後楽園駅周辺、茗荷谷駅周辺、および誠之小学校区域に位置するマンションが特に高値で取引されていることがわかります。

これらのエリアには、高級ブランドマンションが密集しており、その立地の良さや高い居住価値が、不動産投資家や高所得者層に特に人気となっています。

③不動産価格の今後の動向は?

今後の不動産価格の動向は、次の要因により変動が激しいことが予想されます。

インフレの影響
インフレの影響で建築資材や人件費が上昇し、新築マンションや住宅の価格が高騰しています。これにより、不動産市場の購入可能層や需給バランスに変化が生じる可能性があります。
価格の二極化
経済成長や人口集中、ライフスタイルの変化により、都心では高価な物件が増え、地方では低価格な物件が目立つようになっています。この背景には、人口動態と世帯構成の変化があります。都市部への人口集中や一人世帯の増加は、都市部の不動産需要を高め、地方の空洞化を進めています。これにより、都市部では購入者が競合し価格が押し上げられ、逆に地方では購入者が少なく価格が低迷する傾向が強まっています。
金利の動向
住宅ローンの金利は不動産市場に大きな影響を与えます。金利が低ければ、住宅購入への関心が増しますが、逆に上昇すれば購入コストが上がり、市場は低迷することがあります。これからの金利の変化は、不動産市場の動向を予測する上で重要な指標となります。
政策や税制の変更
住宅ローン控除、各種税金の見直しや新規制など、政府の政策や税制の変更は不動産市場に直接的な影響を与えます。
環境意識の高まり
エコフレンドリーな住宅や省エネ基準の強化など、環境意識の高まりが不動産市場に新たなニーズを生む可能性があります。
市場のグローバル化
海外投資家の参入や外国人居住者の増加など、不動産市場のグローバル化が進むことで、市場の動向が変わる可能性があります。

過去の相場を見ると「早く手を打っておくべきだった」という後悔が残りますが、現在の市況とインフレの状況を考えると、価格が大きく下落することは期待できません。

住み替えを検討する場合は、早めの行動をおすすめします。

2024年購入に向けた「実践的アドバイス」

STEP1「最新の市況データから相場感を掴む」

2023年の売出事例と成約事例を集計し、早見表を作成しました。

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築年数別に分類し、専有面積帯ごとに取引件数と平均をまとめてます。

注目すべきは平均価格です。

過去のデータに基づくと、売出し物件の約70%は最初の価格から値下げされ、平均して7〜8%の値下げ率に収束する傾向があります。

そのため、予算を若干オーバーしている物件も、売出し開始から一定期間が経過すれば、値下げ交渉がうまくいく可能性があります。

希望条件に合わせて、この早見表を参考にしてください。

STEP2「売出情報を頻繁にチェックする」

ポータルサイトを頻繁にチェックするのが難しい場合は、私が運営するオープンチャットが便利です。

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こちらでは、文京区の中古マンションに関する最新情報を一覧で提供しています。

新規売出、価格改定、成約情報など、市場の動向を網羅的にカバーしているので、時間を節約しながら効率的に情報収集ができます。

オープンチャットの詳細や参加方法はこちらの記事をご覧ください。

STEP3「文京区の特性とエリアの特徴を理解する」

地域ごとにマンションの価格帯・売出頻度・利便性も異なるため、自分のライフスタイルや将来計画に合ったエリアを選ぶことが不可欠です。

まとめ
・一番反響が多いのは70㎡前後(築20年程度)で1億未満の物件
・90㎡以上の広い部屋(築浅)を探すのは難しいので、築年数を妥協するかor新築で探すしかない。
・春日後楽園駅周辺、湯島、本郷三丁目、茗荷谷、誠之小学校区域のブランドマンションは、高価格帯の物件への需要が衰えることなく高値追求の動きが継続中
・売出開始から1ヶ月を経過すると価格改定する物件が増える傾向が強くなる
・売出物件の約70%は値下げを行い、平均値下げ率は7〜8%に収束する

今回取り上げたデータは、文京区全体の傾向を示すものであり、限定的な範囲の情報です。他に特定のエリアや物件に関して詳しい情報をお求めの場合は、お気軽にご相談ください。

以上が、2023年の中古マンション市場の振り返りと今年購入を検討する方へ向けたアドバイスでした。

今回紹介した取引事例を参考に、自身のニーズや将来計画に合った選択をしていただければと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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